九州大学ワンダーフォーゲル部【活動レポート】   

2009年中央アルプス

2009/9/2〜7  ○パーティー:4人
文:みやもと

(凡例 〜:公共交通機関、=:徒歩、<>:ピストン、=の間の数字は分、()内はその日にかかった時間)
※ピストンとは、分岐等にメインザックを置いて、最低限の荷物だけ持って登って元の場所に戻ってくること

9月2日 箱崎駅〜JR〜木曽福島駅
9月3日 木曽福島駅〜バス〜大原上
大原上=80=コガラ登山口=60=林道終点=90=五合目=90=木曽駒ヶ岳七合目避難小屋(5h20m)
9月4日 木曽駒ヶ岳七合目避難小屋=60=八合目=90=玉窪ノ山荘=40=駒ヶ岳=30=中岳=20=<宝剣山荘=20=宝剣岳=20=宝剣山荘> =50=千畳敷=30=極楽平=60=濁沢大峰=80=檜尾岳=10=檜尾避難小屋(8h20m)
9月5日 檜尾避難小屋=15=檜尾岳=70=熊沢岳=90=東川岳=20=木曽殿越=90=空木岳=30=空木平避難小屋(5h15m)
9月6日 空木平避難小屋=15=分岐=60=ヨナ沢の頭=70=マセナギ=30=池山小屋=25=タカウチ場=20=林道終点=60=菅ノ平バスセンター(4h40m)
〜バス〜駒ヶ根駅〜JR〜瑞浪駅
9月7日 瑞浪駅〜JR〜箱崎駅

9月2日 箱崎→木曽福島駅

18切符での移動日。途中名古屋できしめんを食べ、木曽福島駅でステビバ。駅周辺の街は昔の趣を残した、味わい深い雰囲気だった。

9月3日 木曽福島駅→木曽駒ヶ岳七合目避難小屋

6:00起床。目の前で始発のバスに置いていかれ、出発が40分遅れることに。 しかし、バスは30分乗ってたったの200円。大宰府のまほろば号を思わせる、ありがたい値段だ。

10:50小雨の降る中、四合目水場に到着。水が細く、汲みにくい。プラティパスがあると便利だ。 ここに限らず、中アは全体的に水場の水が細いので、水汲みには時間をとられる。

13:14七合目避難小屋に到着。水洗トイレ、ガス、コッヘル、暖炉に、サンダルまで置いてある至れり尽くせりな小屋。 今城主将「この小屋、俺の家より快適だよ。」
貸し切りだったため、夜はトランプ大会で盛り上がる。

9月4日 木曽福島七合目避難小屋→木曽駒ヶ岳→宝剣山→檜尾避難小屋

3:00起床4:10出発。朝から降りそうな天気。朝露に濡れながら6:55駒ヶ岳(2956m)に到着するも、霧のため展望はなかった。 晴れていれば北アルプスまで見渡せるらしいが。

宝剣山荘にザックをデポして、宝剣岳(2931m)にピストン。8:15登頂。 道が険しい割には、すぐ下の千畳敷にロープウェイが通っているため、宝剣周辺の山は半観光地となっている。

13:15檜尾岳(2727m)に登頂し、16:10檜尾避難小屋に到着。寝袋が常備されているこの小屋は利用者も多く、この日も13人程が小屋を訪れた(最大20人)。

9月5日 檜尾避難小屋→熊沢岳→空木岳→空木平避難小屋

4:00起床5:20出発。小屋から出るとちょうど南アルプスから日の出が。透き通る空気の中、雲海の底に町が沈んでいるように見えた。

8:18東川岳より。北西に独立峰の火山である御嶽山(3067m)が見える。この日は晴れたため展望が利いた。

11:56空木岳(2863m)山頂にて。まだ南に道は続いているが、僕達はここから東に下山する。 今合宿最後のピーク。北側にこれまで歩いた山々が一望でき、感無量であった。

12:56空木平避難小屋に到着。土曜日ということもあってか、小屋では菅の台から登ってきた人々と一緒になった。 夜は外で二人の山人(61歳と26歳!)がロウソクの明かりで宴会をしていたので、皆で混ぜてもらった。豪快な山男に、乾杯!

9月6日 空木平避難小屋→菅の台バスセンター→駒ヶ根駅→瑞浪駅

3:00起床4:30出発。この日は下るだけで、行動時間も短いのでのんびりと歩いた。 途中に小地獄、大地獄という場所があり、こんな看板も立っているのだが、現在は梯子などが整備されているためか、 危険と感じる部分はあまりなかった(あくまで個人的な意見です)。

9:35菅の台に下山完了。「こまくさの湯」で汗を流した後は、下界のご飯。 ソースカツ丼ソースのかかったロースソースカツ丼が美味しい。訓練された店員ならば、舌をかまずに言える。

9月7日 瑞浪駅→箱崎駅

瑞浪駅は常に街灯で明るいため、ステビバしづらい。その正面で堂々と眼を覚ました我々は、5:40の始発に乗って家路に就いた。




(檜尾避難小屋のイモムシ)
[感想]
晴れた日は南北のアルプスや富士山まで見えて、充実した山行になりました。
さらに中アは避難小屋が充実しているため、ツェルト(簡易テントみたいなもの)を持っていけばテントを持たない分、荷物も軽くて快適です。 小屋では他の登山者と交流が楽しめますよ。