九州大学ワンダーフォーゲル部【活動報告】


2006年春合宿 屋久島
2007/3/12〜16 ○パーティ:6人
 

 
(凡例 〜:公共交通機関、=:徒歩、<>:ピストン、=の間の数字は分、()内はその日にかかった時間)
※ピストンとは、分岐等にメインザックを置いて、最低限の荷物だけ持って登って元の場所に戻ってくること


3月12日 福岡〜(バス、もしくはチャリ)〜鹿児島〜(フェリー)〜

3月13日 〜(フェリー)〜宮之浦港〜(タクシー)〜淀川登山口=40=淀川小屋  (0:40)

3月14日 淀川小屋=70=小花之江河=10=小花之江河=20=黒味岳分岐=40=黒味岳=60=
投石平=65=栗生岳=30=宮之浦岳=20=焼野三叉路<=45=永田岳=35=>
焼野三叉路=40=平石=80=新高塚小屋  (8:35)

3月15日 新高塚小屋=60=高塚小屋=10=縄文杉=30=大王杉=40=ウィルソン株=20=
大株林道入口=70=楠川分かれ=40=辻峠=30=白谷山荘=30=白谷雲水郷バス停 (6:30)
白谷雲水郷〜(バス)〜宮之浦港   →レンタカーで周遊

3月16日 宮之浦港〜(フェリー)〜鹿児島〜(バス、新幹線)〜福岡
 


▲屋久島へは、鹿児島から格安のフェリー「はいびすかす」で!

今回は、チャリ合宿と絡めての屋久島行きなので、
全体の集合が鹿児島の谷山港になりました!
ここから、屋久島への格安フェリー「はいびすかす」を利用します。


▲宮之浦港に着いた、「はいびすかす」

途中、種子島に寄航しながら、8時間をかけて翌朝屋久島へ到着!
小雨が降ってる…。

港にあるスーパーで食料品買出しして、いよいよ入山!


▲淀川登山口。

今日の行動は淀川登山口からわずか40分の淀川小屋まで!
足慣らし程度に、整備された道を歩きます。

で、淀川小屋で一泊。めずらしく小屋を利用しての一泊です。
屋久島はテントより、小屋泊がメジャーです!

翌朝は、未明出発。天気も悪くなさそう!
しばらく歩いて、太陽がカオを出す頃に、高山湿原の花之江河に到着です!


▲凍りかけの花之江河。


▲標高が上がってくると、道も凍ってます!アイゼンつけてます。

▲これを見て、屋久島のイメージかわりましたか?

とりあえず、寒い!南国のイメージがある屋久島ですが、
3月は標高1400Mあたりから立派に凍った春山の素顔を見せます。
転倒防止のため、アイゼン(鉄製の爪)を靴につけて、歩きます。


▲朝日のまぶしい黒味岳付近。

▲世界遺産に登録されてから、木道の整備も徐々に進んでいます。

アイゼンをはめたものの、アイゼンに慣れていないメンバーを中心に
何度かヒヤヒヤしながらガチガチツルツルの岩場を越えて、
ひたすらに山頂を目指します。植生が熊笹中心になってきて、
いよいよ高山の雰囲気が漂い始めます…。

しっかし、天気がサイコーだなぁ^^


▲宮之浦岳(1935M)山頂にて

いよいよ、屋久島最高峰宮之浦岳山頂に到達!
屋久島は、何気に九州最高峰でもあるのです。

日差しを浴びていると、さすがにポカポカしてきました。
実はコノ中に、九大ワンゲラーじゃない人も混じっています^^
千葉から来た、単独行の大学生と一緒に記念撮影!


▲はらへった〜!

天気もいいので、山頂でランチタイムに。今日のサラダはポテトサラダ。

そして、ながーい休憩の後、下りにかかります!

焼野三叉路まで下りて…ここから永田岳をピストンして、
雲行きが怪しくなってきたのでひたすら新高塚小屋を目指します。
坊主岩あたりから、今にも泣き出しそうな空模様に。。。

それでもなんとか新高塚小屋まで逃げ切り☆
今日の行動はここまでです!


▲夜の楽しみ…♪屋久島特産、芋焼酎三岳です。

翌朝、起きてみるとすばらしい雨音が。
朝食後、まだ暗い中を出発…するが、霧がすごい!
暗中模索、五里霧中!

小一時間歩くと、夜が明けてきました。
そこで、現われましたよ…!


▲縄文杉!

もー、カメラに入りきらないっ!!
コノ感動は、ぜひ、ワンゲルに入って…現地で♪

霧に囲まれた雨降る朝が、また雰囲気あります。

ここから大王杉、夫婦杉、ウィルソン株と樹齢ウん千年の巨木が連なります。
登山客の数もこの辺から極端に増えてきます。


▲ウィルソン株。大坂城建築のために切り出されたものの…運び出せなかった巨木!


▲内部に入れます、ウィルソン株。黄色が一人目立つな。

そんな巨木群を過ぎると、次はトロッコ道に出ます!


▲しゅっぱぁ〜つ!しんこぉ〜!


▲雰囲気あるな…


▲車窓(?)は…こんな感じ。

このトロッコは、はるか昔屋久杉を伐り出して、
下界へ運ぶために使われていたもの。
現在も治山のためにたまーにトロッコが入ってくるそうですが、
普段はこうして登山道として使われています。

トロッコで旅してみたいなー笑

そして、トロッコ道を歩く、先頭のY氏の足が止まりました!
その目線の先には…


▲でたっ!

森の中からこちらを警戒した眼差しで見つめるのは、ヤクシカ!
屋久島ではこうして、シカやサルがよく出没します。

楠川分かれからトロッコ道をはずれ、辻峠へいったん登り、
そこから「もののけ姫の森」と呼ばれる白谷雲水峡に針路をとります。
そう、ここは「もののけ姫」のモデルになった森だそうで…
日帰り登山客の姿で、賑わってきます。

「わぁー!すっごぉーい」
「見て!見て!ホントにもののけの世界よ!!」

などという声が。
でも…我々にとっては、これまで通ってきた道の方が、もっと濃かったな…^^;

みなさんも、ワンゲルでもののけ姫以上の
もののけの森を味わいませんか?!笑


▲下りてきました。

そして、いよいよ下山!
長くはない合宿でしたが、晴れあり、雨あり、
沢あり、尾根あり、動物ありの充実した山登りでした☆

帰りのバスは、登山客でごったがえしていました。
うーん、汗臭い、というか、変なニオイが車内に充満してました。^^;

〜番外編〜
下山後はレンタカー借りて、屋久島をぐる〜っとまわりました♪


▲千尋の滝。大雨で、水量がハンパないです…。


▲栗生の浜で見上げた、星空。オリオンがくっきり。半球、本当に満点の星空でした♪


▲高崎山もびっくり!ごめんね〜通るよ〜


▲7人乗りのノア。

下山をしても、温泉、海、滝、星空…と、
すばらしい感動を与えてくれる屋久島!

満喫して、フェリーで帰りましたとさ。


▲帰りは折田汽船のフェリーを使いました。コッチのほうが豪華♪


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