九州大学ワンダーフォーゲル部【活動レポート】   

2016年 夏合宿 南アルプス南部縦走 

○期間:2015年 8月13日〜19日
○登った百名山:
○パーティー:村岡(PL・交通・会計)、片山(SL・気象・遭対)、久保田(食当・記録)、長友(医療)、細矢(装備)
○文章:長友、久保田
○行動記録:

○レポート

8月13日
  午後1時に箱崎のルミエール前に集合して食材を購入した。メンバーは5人だがその割に食材が多く感じてこんなに持てるのか?っと不安がよぎった。細谷君が茹で時間が違うパスタを4種類ほど買うというアクシデントがあったがまあ無事に必要なものを揃え荷物を分担できたので良かった。その後博多駅まで移動しお好み焼きやさんに行って夕食を食べた。私は初めて関西風お好み焼きを食べたが広島県民としてもすごく美味しかった。先輩に大感謝である。私たちは幸せなことに夜行バスでの移動であるためその後バスに乗りひたすら寝た。快眠すぎた。


8月14日
午前5時30分に静岡にバスが着いた。寝ていたのであっという間だった。その後静岡駅に移動し4時間ほど待機した。県庁所在地である静岡市!さすがに人が多かったがそんなことは気にせず銀マットを敷き完全にリラックスモードに入った。大荷物を抱え人の行き交いも気にせず寝ている私たちを人は好奇の目で見ていた。チラ見で抑えきれずガン見する人もいた。私もこんな集団を見たら確実にやばい集団だと思っただろう。しかし5人ともそれには気づかないふりをしてそこに居座り続けた。やることがないから仕方ないのだ。久保田さんは目と口を開けて寝ていた。そんな久保田さんも可愛かったが通行人によりツイッターにあげられていなくて本当に良かった。その後またバスに乗りひたすら6時間ほど移動し椹島ロッジについた。麻婆春雨で夕食を楽しんだ後お風呂に入りソフトクリームを食べてから寝た。ソフトクリームが美味しすぎてびっくりした!先輩にまたまた大感謝である。翌日に備え7時頃就寝した。寝ていると村岡先輩が暑すぎて起きハァハァ言いながらポカリを飲みだしたのに気づいた。1年生は気づきつつもそっとしていたがそれに気づいた片山先輩は「暑いですか?」と問った。村岡先輩は「うん。」と答え再び寝た。私は目を閉じながら良い関係だなぁと感じた。


8月15日
午前4時に起床。星が美しすぎて感動しながらうどんを作った。感動しすぎたせいか何かを血迷い5人しかメンバーがいないにも関わらず18人前も作ってしまった。湯切りもせず作ったので激塩辛いうどんを大量に食べることになりみんなの笑顔がなくなってしまった。食べても食べてもなくならないうどん。まるで牧のうどんのようだった。頑張ったが食べきれず結局水洗トイレのお世話になってしまった。椹島に水洗トイレがあって良かった。思い返すとあのうどんが登山よりもきつかった。片山先輩は少食なので1人前くらいしか食べていないが満腹で動けなくなり少し休憩してから午前6時30分に登山開始。標高差1500mを登るのは相当しんどかった!私は片山先輩の後ろを歩いたのだか最後の方は無心で片山先輩の靴を睨んでいた。休憩などで止まっても南アルプスは木々が高くどれくらい高くまで来たのか実感しにくかったが開けたところに行くと絶景が広がっていて最高に幸せな気持ちになりどうにかみんな登りきれた。千枚小屋が見えた時はただただ安堵した。その日の夕食はレトルトカレーを食べた。お昼はサンドイッチでまたもや食材を買いすぎて食パンが余っていたので米とパンの両方でルーを楽しめた。この日くらいから細谷君の大食いキャラと片山先輩の少食キャラが定着してきたように思う。次の日は縦走で長時間歩くため午後6時頃寝た。疲れ過ぎてすぐさま寝た。


8月16日
午前2時起床。起きるとひたすらに寒かった。寒い寒いと言いながらテント内で米を炊き雑炊を食べた。雑炊に素が1人分行方不明になり私は鶏ガラスープご飯を食べた。雑炊の味はわからないが何はともあれ鶏ガラスープが美味しかった。鶏ガラスープの素晴らしさがみにしみた朝であった。その後準備をし午前4時半に出発した。台風が近づいているためか少し雨が降っていた。富士山と日の出のコラボレーションを楽しみにしていた私はショックを受けつつ歩き始めた。しょっぱなから急登であった。しかし、5分ほど進んだところでSLの片山先輩の足が止まった。雨でテンションが下がっていた私は下ばかり見ていたので何事かと思い驚いた。なんと、片山先輩の股関節がひどく痛み今日の縦走ができそうにないのだという。私たちはどうしようもないのでとりあえず千枚小屋に引き返した。残念だが今日は1日ここで待機かぁと、覚悟を決めたがピークを踏めず合宿が終わるのかと思い悲しくなった。雨が降り外へ出られないため小屋の中でぼんやりと時間を過ごした。天気を恨んだ。しかし!神は私たちを見放しておらずなんと午前7時頃天気が回復したのだ。動ける4人は片山先輩を置き去りにして悪沢岳までピストンをすることになり急いでテントを張り片山先輩に昼食用の堅パンと魚ソーをわたして出発した。SLは細谷君が担当した。千枚岳、丸岳をこえて悪沢岳まで2時間ほどで行った。3000mを初めて経験した私は自然の素晴らしさにひたすら感動した。ワンゲルに入って良かったと心から感じた。そして引き返す途中千枚岳で堅パンと魚ソーを食べた。これが3000mの力なのか4人で魚ソーを食べるというそれだけの状況に笑いが止まらなくなった。少しおかしくなってしまった村岡先輩は魚ソーにいちごジャムをつけて食べ始めた。そして美味しいと言って声を上げながら笑っていた。あんなに幸せそうに魚ソーといちごジャムを食べられる人は村岡先輩以外にいないと思う。少しクールな細谷君はそこまで笑っていなかったが私たちはお腹が痛いくらいに笑った。魚ソーを持って行って本当に良かったと思う。2本ずつ持って行ったのだが、みんな完食した。片山先輩もいればより楽しかったのになぁと残念に思った。千枚小屋までもどると片山先輩が小屋で漫画を読んでいた。小屋の主のようにずっと小屋にいたそうだ。堅パンと魚ソーを食べていなかったようなのでテンションのあがった私たちはひと通り魚ソーの良さを伝えた後食べていない片山先輩をなじった。意味のわからないことをたくさん言ったのに受け止めてくれた片山先輩は本当に優しいなぁと思う。小屋で昼寝をしてトランプをした後夕食のパスタを作った。魚ソーで絆を深めていたので前日よりも楽しく感じた。パスタを茹でてソースと絡めて食べるだけなのに何度も涙を流すほど笑った。何が楽しかて笑ったのか分からないので伝えられないがとりあえず楽しかった。村岡先輩と愛理と私は笑いのツボにはまりずっと笑っていた。こんなに笑いまくる隊は他にないと思うと村岡先輩が言っていてここの隊で良かったと思った。翌日は下山のみであるが午後7時頃には就寝した。登山よりも笑すぎで疲れた1日だった。幸せだった。笑いながら「人生って最高に楽しい!」というくさい言葉を吐けるのはきっと山の力のおかげだと思う。


8月17日
4時30分ごろ起床。この日の朝はぐっと冷え込んでいてシュラフの中が心地良く、熟睡していた私はアラームでは目覚めなかったが、みんな起きて!星が見えるよ!という村岡先輩の声で目覚めた。テントのチャックを開けると冷気とともに満天の星空が広がっていた。見たこともない数のキラキラと輝く星に言葉も出なかった。いや実際はうわぁーーーっと叫んだ。またこんな星空を見に来たいと思った。朝食はお茶漬け。寒い中すするお茶漬けは身に染みた。この日は朝日も綺麗に見えた。朝日とともに裾野まではっきりと富士山が見えた。前日よりも雲が少なく、房総半島まで望めた。この景色は忘れられない。ずーっとそこで見ていたい気分になった。5人揃って記念写真を撮り、出発。椹島まで約1500mを下山。途中、駒鳥池に寄った。オレンジ色で「ヒンカラカラ」という馬のような鳴き声が特徴的な駒鳥がよく現れるという。池は緑に囲まれとても落ち着いた景色で、どこか幻想的だった。駒鳥には出会えず、残念な気持ちで登山道に戻ったとき、「ヒンカラカラ」という声がした。いつものオレンジ色の服を来た村岡先輩が笑っていた。その後も下山を続け、途中、見晴らしの良い場所に寄っては名残惜しく悪沢岳や赤石岳を眺めた。絶対にリベンジしたいと思った。昼食はフルグラバー。甘くて美味しかったが、1人1本で十分だった。13時30分ごろ椹島ロッジに到着。小屋泊の手続きの後、荷物を置いて川へ。冷たい南アルプスの天然水に飛び込むのは最高だった。村岡先輩は空中で1回転する大技をきめるも、あと数センチで岩に顔面を強打するところだった。「死を覚悟した」とのこと。あまりにはしゃいでお腹が減ったので、川魚ソーすることに。やはり魚ソーの力はすごい。なぜ魚ソーでここまで盛り上がるのか。川魚ソーは絶品で私の中では山頂魚ソーよりも上だった。片山先輩はこの川魚ソーが人生初魚ソーだったそう。ちび食いが印象的だった。魚ソーでテンションはマックスに。魚ソーを加えて飛び込み始めた。片山先輩は魚ソーを何度も川に水没させ、味を薄めるも、なおちび食いでなんとか完食。その間に村岡先輩は3魚ソー目に突入。さすがにおかしくなったか、魚ソーを加えたまま岩の上を飛び歩いて徘徊し始めた。その姿はまさに川魚ソー仙人。替えのパンツを6枚持ってきたという細谷くんと、残すは3枚という片山先輩はパンイチで川へドボン。ワンゲルでなければただのセクハラという村岡先輩の的確なツッコミはその通り。その後水きり教室も開催された。クタクタになるまで遊んでお風呂へ。3日ぶりのお風呂は最高に気持ちよかった。お風呂上がりのソフトクリームも美味しすぎた。先輩方ありがとうございました。夕食は、今回の合宿1番の謎メニュー「イタリアン?!切り干し大根」。上手くできるかわからないまま挑んだが、好評でよかった。山ではかなり少食な片山先輩が割と食べてくれて嬉しかった。食後にスープを飲みながら、興味深いお話会もあった。村岡先輩の近況についてだ。長友さんと私が海の中道にある某施設で村岡先輩をお見かけして以来、ずっとあたため続けてきた質問をぶつけることができた。楽しかった笑。ぜひともこの隊のメンバーで、村岡先輩の今後を見守り申し上げたい。その後は、45本余ったフルグラバーを、誰が何本持って帰るかを決めるトランプ大会。明日は朝が遅いこともあり、熱戦は22時ごろまで続いた。登山小屋で快適に就寝。


8月18日
5時30分起床。昨日の下りと川遊びで疲れと筋肉痛がひどく、みんなテンション低め。朝ごはんはカレーうどん。淡々と湯を沸かし、麺を茹でる。前回の反省ら、うどんは6束だけにし、茹でた後水でしめた。同じうどんとは思えないくらい普通のうどんの味がして美味しかった。乾麺を茹でた後洗わずに塩辛くなるのは登山あるあるらしい。勉強になってよかった。荷物をまとめ、畑薙第一ダムまでバスに1時間揺られた。バス停にザックを置き、温泉を求めて白樺荘まで1時間歩いた。道中のしりとりも楽しかった。温泉の湯には湯の華がたくさん浮いていて温泉!という感じがした。疲れた身体が癒されるばかりかお肌がツルツルになって美しくなった気がした。露天風呂からの眺めも最高だった。その後食堂で下界のようなご飯を食べた。村岡先輩チョイスのやまめ丼がすごく美味しそうだった。ゆったりと過ごした後畑薙第一ダムまで徒歩で戻り、3時間バスに揺られて静岡駅へ。久しぶりの下界の風景。おしゃれをした人がいっぱい、車がいっぱい、ビルがいっぱい、そしてなにより暑い。あぁ山に戻りたい山に戻りたいと思った。静岡駅でちょっとリッチな夕食を食べて18時50分発の電車に乗った。今夜は米原駅で野宿。駅周辺を散策するも何もない。とりあえず何もない。コンビニも遥か遠く。あるのは東横インのみ。駅前の広場のど真ん中を陣取ってトランプを始める。5時の始発まで6時間を切っていたので、トランプオールに挑むことに。すぐ近くに交番が見えており、いつ職質されるかなぁなんて話しながらとりあえず大富豪。そこにおじさんがやってきて、おもむろに近くのベンチに寝そべった。仲間が来たね!とちょっとテンション上がりながらも、本業ちゃう?との意見も。遠くでおばさんが何やら大声をあげている。最初は何か喧嘩でもしているのか程度だったが、あまりにずっと続くのでみんな気になり始める。よく聞いてみると、「大阪まで連れて行け言うとるやろ!!」どうやら大阪に行きたいらしい。迫力ある関西弁で、ここはもう関西弁圏内であることに気づかされる。そのおばちゃんはどうやらタクシーのおっちゃんに大阪に連れて行けとずっと怒鳴っている。おっちゃん「タクシーは金なかったら乗れんのや!」おばちゃん「タクシーは客乗せんのが仕事やろ!」おっちゃん「おまえ酔うとるやろ!」おばちゃん「酔うてないわ!」すぐそこに交番があるのにおまわりさんは出てこない。おっちゃんはさすがに我慢できずタクシーに乗り込む。おばちゃんはそれでもタクシーの中のおっちゃんに怒鳴り続ける。おっちゃんもう嫌だとばかりにタクシー発車。そのとき!おばちゃんが持っていたバッグでタクシーを殴った!すると、周りに止まっていた他のタクシーのおっちゃん達が出てきて「おい!被害届だすぞ!」と怒鳴り始めた。盛り上がってきた。さすがにおばちゃんもちょっとまずいと思ったか、盛り上がりがやや収まった頃におまわりさん登場。あーやっと警察きたねーっとこっちではちょっと安心。またトランプ再開していると、村岡先輩が「なんで炊飯器持ってるん笑笑」と爆笑し始めた。その視線の先を見ると、炊飯器を右手にぶら下げたお兄さんが駅周辺をうろうろしている。いや、なぜ炊飯器?笑 それだけでおもしろすぎる。みんなでその人を観察し始めた。あんなにうろうろして、何か探してるんかな?もしかして、ご飯炊くのにコンセントでも探しとんちゃうん笑 と笑っていた。すると例のおばさんで取り込んでいるおまわりさんに何か尋ねている。もしかしてコンセントの場所聞いとるんちゃうん笑 そのお兄さんはその後スタスタとどこかへ歩いて行ってしまった。どこ行ったんかなぁなんて話していると、近くのベンチで寝ていた例のおじさんが何やら立って歩き始めた。もしかして東横イン行くんちゃうやろな笑 なんて言っていると、本当に入っていった!笑 え!なんで!笑 東横イン行けるんやったら最初から行けよ!笑 なんでちょっと挑戦しようとしてみたん!笑 やっぱ仲間おったらいけると思ったんかな笑 なんて笑っていると、そのおじさん東横インから出てきた笑 え!出てきた!笑 断られたんやろか?!笑 まさかの満室?!笑 ここで長友さんの名言「東横アウトやん!」いやおもしろすぎるでしょ笑 すかさず「東横インのインはそのインじゃない」という村岡先輩の鋭いツッコミが入りましたが笑 そんな数々の事件が起こりつつ、やっと平和になった。平和になると暇なので、長友さんと私は近くのコンビニに行くことにした。暗い道を2人で歩いていると、レンタカー店の軒下になにやら怖そうな2人の男の人が座り込んでスマホしていた。長友さんと私は怖くて手を繋いで走って通り過ぎた。帰りもあまりそっちを見ずに足早に帰った。買ってきたものを食べてトランプしていると、遠くから2人の男の人が歩いてきた。その2人はさっきの怖い人たちだった。よく見ると手に何か持っている。炊飯器だ!!!!! え?!まさかあそこでご飯炊いてたんちゃうやんな?!笑 なんて言っていると近くのベンチに2人で座り、炊飯器を開けた! なんと! 白い湯気がもくもく上がっているではないか!!!!!笑 そう!ご飯が炊けていたんです!!! いやもうみんな笑いすぎて息できなかった笑 しかもそれを「うめぇ」と言って食べるのです!笑 なぜ!なぜここで?!ご飯を炊いて食べる?!ご飯のお供はなに?!謎が多すぎました。しばらくして「米原駅やから米食べてたんか!」と村岡先輩が。いやおもしろすぎた。野宿ってこんなに事件が起こるんだ。野宿の楽しさを一夜にして堪能してしまった初野宿だった。


8月19日
5時発の始発電車に乗り込んだ。ザックを荷物棚に上げるのも一苦労だった。背の高い片山先輩がいて心強かった。私は電車で座った瞬間熟睡してしまった。たぶんみんなも寝ていたと思う。長友さんの紹介で、Rというゲームがブームになった。これがなかなか面白く、良い暇つぶしになった。お昼頃になりお腹が減ってきた。村岡先輩がおもむろに電車堅パンを始めた。これはやるしかない。みんな揃って電車堅パン。堅パンを食べるとやっぱりあれも食べたくなる。魚ソー。電車魚ソーもなかなか美味しかった。途中、広島の三原駅で海賊むすびを買った。村岡先輩は山賊むすび。アイスも買ってみんなで食べた。再び電車。広島駅にて長友さんは実家へ。19時30分ごろ博多に到着。かなり疲れたが、長い間電車に乗って、寝て起きては景色をぼーっと眺めて過ごすのもいいなと思った。4人で博多駅内の一幸舎で晩ご飯を食べて解散した。 初めての夏合宿だったが、想像していたよりもずっと充実して楽しかった。アルプスの山々の迫力、美しさ、空の色、雲の動き、星空、全てのものに魅了され、感動した。また、この隊のみんなと過ごした時間は本当に楽しかった。ずっと笑っていた。大学に入ってからこんなにも充実感を覚えたのは初めてだった。これ以上に楽しいことは次の合宿まであるのかなと思うくらいだった。この隊のこの合宿に参加できて本当によかった。このような合宿を計画し、連れて行ってくださった先輩方に心から感謝したい。本当にありがとうございました。 堅パン 魚ソー 村岡 5 6 片山 1 1 細矢 5 5 長友 5 5 久保田 5 5